頭部・顔面部についてまとめました。
頭痛
【緊張性頭痛】
両側性・持続性の非拍動性の頭痛
午後から夕方にかけて多い
【片頭痛】
女性に多く家族性がある
典型的片頭痛・・・閃輝暗点
症状・・発作性 拍動性 片側性
【群発頭痛】
20~30歳代の男性
症状・・・片側性 えぐるような痛み
【後頭神経痛】
症状・・・発作性 片側性
圧痛点がある 天柱 完骨
女性の頭痛はエストロゲンが関係
【要注意頭痛】
神経障害がある 脳出血
突然発症し、痛みの極限 クモ膜下出血
進行性の痛み 脳腫瘍
早朝頭痛、嘔吐伴う 脳圧亢進
髄膜刺激症状 髄膜炎
【東洋医学的考え方】
関係臓腑 肝 脾 腎 原因 風邪
風邪 遊走性の痛み 寒邪 頭から項背部まで痛み
熱邪 頭の牽引性の痛み 湿邪 頭が布でまかれた痛み
太陽経頭痛・・・後頭部 小腸経頭痛・・・側頭部
陽明経頭痛・・・前額部 厥陰経頭痛・・・頭頂部
顔面痛
特発性三叉神経痛 非定型顔面痛
【三叉神経痛】
中年以降の女性に多い
三叉神経の走行に一致して痛む
片側の三叉神経領域に限局 右>左
第2枝>第3枝>第1枝の順に多い
発作間代性 電撃様疼痛
ワレーの圧痛点がある。
第1枝 眼神経・・・眼窩上切痕 魚腰
第2枝 上顎神経・・眼窩下孔 四白
第3枝 下顎神経・・オトガイ孔 キョウショウショウ
トリガーポイント・トリガーゾーンがある。
寒冷、ひげそりなどで誘発され、特に触刺激で起こりやすい
顔面の知覚障害、筋力低下はない。
【東洋医学的考え方】
火を生ずる
『火』は足の陽明胃経に沿う
【治療】
顔面疾患は主に手足の陽明経を用いて治療する。
咀嚼筋は三叉神経の第1枝である。
四総穴・・・合谷 ※下関は第3枝!!下顎神経
顔面の前面・・・手足陽明経 側面・・・小腸経、胆経
口中・・・督脈、腎経
歯痛
上歯痛・・・三叉神経第2枝
下歯痛・・・三叉神経第3枝
【東洋医学的考え方】
歯は腎が主り、陽明経は歯齦をめぐる
骨は腎が主る 歯は骨である
関係の深い経絡
手足陽明経 同名経治療
上歯 胃経 下歯 大腸経
原因は 火と腎虚
下歯 ※三叉神経第3枝 上関 下関
顔面神経麻痺
両側性・・・ギランバレー症候群
末梢性顔面麻痺 ベル麻痺 ハント症候群
顔にしわを寄せる事が出来る顔面麻痺は中枢性顔面麻痺
【ベル麻痺】
額のしわ寄せが出来ない 聴覚過敏になる 口笛が吹けない 口角から水がこぼれる
【東洋医学的考え方】
風邪が顔面の陽明経・小腸経に侵襲し、経筋の栄養状態が悪くなると顔面麻痺
【治療】
エイフウ 陽白 サンチク ドウシリョウ
前頭筋 陽白 眼輪筋 サンチク ドウシリョウ 口輪筋 地倉
運動法・・・表情運動、顔にしわをよせるなど。
眼精疲労
【環境的な眼精疲労】
VDT症候群
【東洋医学的考え方】
肝は目にカイキュウする
目は血をもって視ること
久視傷血・・・心
目に関係する臓 肝 腎
目に関係する経絡 足の厥陰肝経
肝血虚による眼精疲労と肝腎両虚による眼精疲労がある
【治療穴】
※太陽 サンチク セイメイ ドウシリョウ 陽白 目窓 百会 天中 風池
肝兪
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