頭痛の分類/症状と疾患
1962年 米国神経学会・頭痛分類特別委員会の分類
頭痛を15のタイプに分類、頭痛の発生機序や原因に基礎を置き、痛み感受組織の実験的・臨床的データを基に、頭痛の性質・部位・持続・随伴症状なども加味して分類されている、病態生理に基づく極めて明快な物、従来から広くしようされてきた顔面や上項部を含めた頭全体の有痛性または無痛性の不快感(頭重感・圧迫感・頭部絞扼感・その他の不快感など)も含めている、しかし診断基準はなかった。
1988年 IHS分類 国際頭痛学会による分類
頭痛の病態生理に関する研究の進歩に伴い、Ad,Hoc分類中の欠点を補う目的で作成されて普及してきた、
頭痛をまず13項目に分類し、さらに165種類の頭痛サブタイプに細分した、それぞれのサブタイプには実験的診断基準が明示された。
例 片頭痛群から群発頭痛を独立させた
片頭痛も従来の古典型、普通型の分類をやめ、前兆の有無で分類した
従来の筋収縮性頭痛を緊張型頭痛と改めた。
緊張型頭痛は頭重感を主とした頭痛群の総称
IHS分類
<善玉頭痛>頭痛もちの頭痛
1片頭痛 ずきずきタイプ
2緊張型頭痛 頭重タイプ
3群発頭痛および慢性発作性一側性頭痛 片目のあたりが猛烈に痛む
4その他の非器質性頭痛 アイスクリーム頭痛など
<悪玉頭痛>症候性頭痛【脳の病気・全身の病気】外科的治療の対象となる頭痛
5頭部外傷に伴う頭痛 慢性硬膜下血種など
6血管障害に伴う頭痛 くも膜下出血など
7非血管性頭蓋内疾患に伴う頭痛 脳腫瘍など
内科的治療の対象となる頭痛
8薬物ないしその離脱に伴う原因がある頭痛 二日酔いなど
9頭部以外の感染症に伴う頭痛 風邪による頭痛など
10代謝性疾患に伴う頭痛 一酸化炭素による頭痛など
その他の症候性頭痛
11頭蓋骨・頸部・眼・鼻・副鼻腔・歯・口ないし他の顔面
12頭部神経痛 神経幹痛 神経痛や帯状疱疹
13分類不能な頭痛
2004年 頭痛分類第2版
国際頭痛学会は2004年までの研究の進歩とエビデンス、批判と意見を取り入れてIHS分類初版を15年ぶりに改訂した、2004年以降の頭痛分類と診断はICDH-Ⅱに準拠してなされる、初版は13分類であったが「精神的疾患による頭痛」が加わった為、14分類となった、慢性片頭痛、睡眠時頭痛、一次性雷鳴頭痛、持続性片頭痛などの頭痛疾患が新規追加された
整体師は広い知識が必要となる仕事です。
次も頭痛に対するコラムを更新致します。
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