筋肉について
筋肉とは。筋線維の束であり、筋線維は筋原線維の束です。
筋原線維には太いフィラメントであるミオシンフィラメントと細いフィラメントである、アクチンフィラメントがあり、筋が収縮して短くなる時はこれらのフィラメント同士が滑り込んでいます。フィラメントの配列により名前が付けられています。
Z線とZ線にはさまれた部分を筋節といい、筋収縮の機能的単位です。ミオシンフィラメントの部分をA帯といい、ミオシンフィラメントの部分からアクチンフィラメントが重なっている部分を除いたところをH帯といい、アクチンフィラメントの部分からミオシンフィラメントが重なっている部分を除いたところをI帯と言います。
よって筋肉の収縮にともなって短くなるのはI帯とH帯であり長さが変わらないのはA帯です。またI帯は細いフィラメントからなるので明るく見えます。
また、A帯の中でH帯を除いた部分はフィラメントが重なっているので暗く見え、Z線の部分も筋節のつなぎ目であり、暗く見えます。
骨格筋と心筋では各筋原線維が同じ位置に規則正しく配列していて、明るく見える部分と暗く見える部分が一致しているので横紋として観察されます。また、平滑筋は一致していないので横紋として観察されません。
アクチンフィラメントにはトロポニンやトロポミオシンという蛋白を持ち、アクチンフィラメントとミオシンフィラメントの架け橋との結合を抑制しています。
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